いぬかみっ! 14 完結編 下 (14)[Amazon]
うわぁ、長年読んできたこのシリーズもいよいよラストですっ><。最後のこの巻は、キャラクター大集合でハラハラ・ドキドキ。おもしろかったです。しかし、感想は、嫌いな本の1つに数えられるかと(w。その理由は・・・
仲間の大切さを訴えるためにそこら中にズルが存在する本
この巻のテーマは、なかまの大切さ。仲間がいないなでしこは、一見簡単な課題をクリアできず。仲間が沢山の主人公は、ものすごく難しい課題をクリアする。という単純なテーマなんですが・・・
はっきりいって、あざとい。です。
神様とゲーム
神様と命をかけてゲームをするのですが・・・
神様はウソを付かない公平であるという前提であるにもかかわらず、そこらじゅうに、主人公優遇措置があります。
大前提
神様とのゲームの大前提は・・・
持てる力の全てを使ってギリギリクリアできる課題。
持てる力=仲間の力もカウントされる。
仲間がいないと失敗するという命題
力の強いナデシコですが、ものすごく簡単な課題に失敗します。その理由は仲間がいなかったから・・・
なのですが・・・文中に、もう、あざといまでにウソがかかれています。
なんと、主人公サイドの少女がゲームにチャレンジする場合こんな事を神様が言います。
『近くに』仲間がいないから、自分の力だけで課題に挑むことになる・・・
おおっと、どういう事でしょう?
主人公サイドには、瞬間転移できたり、ワープできたり、距離が関係ない仲間が沢山いるのにカウントされません。
また、同様に、主人公そのものの仲間を計るときには、その場にいない、仲間の力や、封印された仲間の力も、カウントされていました。
そして、ナデシコの場合結界を貼って人が入れないようにしたのも神様・・・
どうみても、仲間のカウントの仕方があいまい。
どうみても、仲間がいないと失敗するという事を言うためだけに、『なでしこ』の場合は、仲間をカウントし、『主人公サイドの少女』の場合は、近くに仲間がいないから、とカウントしない。これはズル。
ゲームの難易度がズル
後半の大逆転シーンの要に、何の力もない存在がゲームをするのですが・・・これがヨウコに助けられます。
あぁ、仲間の力ってすばらしい!!
というシーンですが・・・
あきらかに、おかしい。
もともと、仲間の力を全て使ってギリギリクリアするという課題でした。
だとすると、ヨウコは仲間だし、他にも仲間はいました。
しかし、どう考えても課題の内容が簡単すぎて、一人でギリギリグリアできる内容。
ようするに、物語の都合上、弱い存在の一投によって世界が変わりましたと書きたいがために、強い仲間がいることをカウントせず、課題の内容が弱まっている。
どう考えても、最初のなでしこ、の時と仲間のカウント方法が異なり、ゲームの強さがおかしい。
ようするに、どうあっても、なでしこには失敗させたかったから、失敗させた。
主人公の仲間はどうあっても成功させたかったから成功させたというヒイキでしかありません。
課題自体が前提を無視している
ラストシーンで、感動的なライターのシーンがあるのですが・・・
文章中に、その課題に挑んだ人間では、絶対に成功しないが・失敗もしない。と書いてあります。
ゲームの前提は、全力で挑めば解決できるという課題でしたが、文章中に、解決できないと書いてあります。
もちろん、解決方法は存在しますが・・・。最初から自力では解決できない課題を出すのは、ルール違反だと。
だとしたら、最初から、明確に、自力では解決できず、仲間に頼らざるを得ない課題をなでしこに出していれば、いかになでしこでもクリアしたでしょう。
最初のトリックとして、自力だけでも解決できそうでトライした結果、仲間がいないと失敗した。というトリックがあるにもかかわらず、この最後の課題は文章中に、自力ではどうやっても失敗すると書いてあります。
どうみても、なでしこ、に対して不公平です。
仲間最高
仲間最高。それ以外の価値観は一切みとめない。
ゲームの公平性なんて、仲間がいないヤツにはムシしてひっかけまくり。仲間がいるヤツは優遇。矛盾なんて関係なし。
仲間最高。それ以外の価値観は一切みとめない。
そういう本でした。おもしろくはあるのですが。公平なゲームというならば公平に運営してこそ、仲間大切が際だつと思うのですが・・・
ルールムシで、仲間がいないヤツには、ズルをしてでも負けてもらう。という事であれば、それは単なる暴論だと
というわけで、最後まで来たこのシリーズですが、この14巻だけは死ぬほど嫌い。