おかあさん・・・僕はきっといらいない子なんですよね。不要品です。ヒーロ物でいうなら、黒い服を着て、イーと叫んで死んでいく戦闘員です。
はやく、僕の所にもヒーローがやってきて倒してくれないでしょうか?。
そういえば先日、おかしな5人組がやってきました。よくわかりませんが、ピヨピヨ叫んでいるので、ちょと頭を小突いたら泣いてしまったので、なだめておうちに返しました。カラフルな戦闘服に身をつつんだ人たちでした。赤とかでした
そういえば先日、大きなロボットが街を荒らしていました。たぶん、戦ったら負けてしまうなと思いましたが、街を守るために戦いました。ローキック一発で沈んでしまう張りぼてでした。やっつけちゃいました。偶然は恐ろしい物です。
おかあさん・・・僕を倒して街を平和にしてくれるヒーローはまだこないのでしょうか?
ところで、おかあさん・・・僕の戦闘服の色は黒いですよね?
説明
この作品は、リンクで紹介している針山さん2の設定を元に書き起こした物です。
男の子のあこがれである、戦隊物のヒーロー。主人公は当然、真っ赤な戦闘服に身を包んだレッド。敵は恐ろしい怪人と、それを取り巻く、真っ黒な戦闘服に身を包んだザコ戦闘員。
ザコ戦闘員はたいした武器ももらえず、叫ぶだけしか出来ず、『別段悪いことをしているとは思えませんが・・・』物語の都合上ヒーローにやられていきます。
この物語の主人公はヒーローに憧れはする物の、自分はヒーローにはなれないだろうと。怪人にもなれないだろうと。がんばって、努力して、努力して、もなれるのは、ザコ戦闘員だろうと諦めています。
諦めているんですが・・・一瞬でやられてしまうザコ戦闘員よりは、せめて、ちょっとは華々しく死ねるザコになろうと、毎日、研鑽を積み重ねます。
そして、ようやく、ある日、彼の下にヒーローが訪れるのですが・・・。本物のヒーローを見たことがない彼は、それをヒーローだと認識しませんでした。そして、運悪く、彼は研鑽しすぎてしまったのです・・・
あわれヒーローは、子供扱い。決死の思いで繰り出した巨大ロボすら通じません。世界を焼き尽くす? 巨大ロボも、いえ、巨大ロボだからこそ、巨大な相手は倒せますが小さなアリを倒すようにはできておらず、小さな隙間をぬって倒されてしまいます。
小さな事で倒された物だから主人公には はりぼてに見えてしまうのです。本当は、恐ろしい、恐ろしい物だったのかもしれませんが。
でも以外と大きな物ほど、恐ろしく見えますが、壊れやすい物なのかもしれません。
主人公からすれば、渦中の出来事ですらなく、対岸の火事あつかい。現実に自分がヒーローを打破しているという気持ちすらありません。
そんなこんなで、主人公は、日々ヒーローの登場を待ちわびつつ、研鑽を続けます。
人間だれしも、自分のことは自分ではわからない。という事と、虚構だらけの世の中(ヒーロー)への諷刺(ふうし)でもあります。
さて、この物語の主人公の戦闘服の色は本当は赤いのでしょうか?やっぱり、黒いのでしょうか?
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世界の中心針山さんは短編なので2巻からでもお読み頂けます。上記のつたない文がお気に召して頂けましたら、どうぞお読みになってみて下さい。何倍もおもしろいです。
はじめまして。
ホントは別の用事でこのブログを見ていたのですが、
このエントリをみてちょっと読んでみたい気がしてしまったのでコメントしてみました。
ではでは。