嬢王 vol.12ここ数回、ショボくれた記事を書いてしまったので、ちょっと華やかなご紹介
『夜に来る客も、働く者も、どこか満たされない孤独な者立ちだ』『お前が沢山の者を守ってきた証拠、皆も、お前を守る』『それぞれが良い負け方をしていればと思う 良くない勝ち方をしようとした(略)事を成すためにゆずる気持ち』『エゴ…独りで貪れば…皆…集る(たかる)』
華飾と虚飾。ウソだけの世界のキャバクラを舞台に人情劇を繰り広げてきた本作も一つの区切りとなりました。結局ギラギラしていた若者達がそれぞれの道の果てに丸さを覚えて成長する。でもまぁ、基本ギラギラしてるけどねという面白い大団円でした。シリーズ通してみてもほどほどに良作だったと思います。
キャバ物なのに大団円
キャバ物なのに大団円ってのは本作のテーマを考えれば当たり前と言えば当たり前なのですが
、まぁ良かったと思います。
いがみ合っていた兄弟(芸能プロの偉い兄 vs キャバクラ業界の偉い人弟)もついに和解。お互い苦虫をかみつぶしたような顔でしたが、共闘の道を選びます。
これが本当に・・・意外だった。どこぞのヒーロー物みたいに、弟が兄をツブして業界トップになってヒーロー ワーイ。終了~って物語かと思ったら違うのねー
強いだけの男には魅力がない。弱さもないとねってのは、うーん。面白い結末だと思います。
客という神は
この物語の大団円。嬢王が選ばれるシーンのセリフがコレ
『客という神は数字上の勝利では納得しない。そこが魅せる商売の難しさだ』
まさに、この本のテーマがこのセリフに凝縮されているなぁと。ちょっと前までの日本がコレで、数字数字数字のオンパレード。数字だけを見て実体を見ないビジネスがまさに横行していました。家電であればカタログスペックが良い方が売れる時代でした。
そういう時代が過ぎ去り、魅せる時代がやってくる。そう感じています。
みどころ
本作のみどころはやっぱり、エゴでしょうね。
夜の業界を扱っているだけに、強いエゴをもった人たちが集まっている。
そういう人たちのエゴがぶつかり合い、客も、働く側も醜い面と綺麗な面を交互に出し合いながらストーリーが進んでいく。
そういうエゴをキッチリ描いている面が面白かったです。
ま、お暇なら中古で買うとか、マンガ喫茶で買うとか、どうぞ読んでみてやって下さいませ