2008年0408

全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦 = 少なくとも日本のタイトルだけの株本よりはまとも

全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦

虚虚実実とはよく言ったもので、製造業を実とするならば、株投資などのファイナンシャルは虚の世界。虚の世界だけでは生きていけないように、実の世界だけでも生きていけない。

そういうわけで、株式投資を含め、投資というか、資産運用はとても重要で銀行や証券会社に頼らず自分で知識をつけて正しく運用しましょう。というのが、当代のご時世。そんななかで、粗悪なタイトルだけの本がだいぶ出回っている中まぁ、これはよいかな?と思えたのがこの本。いろいろ参考になる。



役に立つ教え 1 株は成り行きで買ってはいけない

 株に成り行きという物があるのだが、人は過度に証券会社を信じるために、成り行きという、まぁお任せしますから、よい塩梅の値段で処理してください。というモード。

 証券会社を信頼するならば、誠意ある値段で取引してくれるだろうと、うかつにも人は信じてしまうが、ジムはこれはもっともやってはいけない行為だという。

 成り行きで出したが最後、証券会社が証券会社に都合の用意ように処理してしまうので、あなたにとっては不利ですよというもの。細かいことは本書を読んでもらうとして、まぁ、確かに!!と思える。

 こういう、細かい、素人はやってはいけないことというのが書いてあり、TIPSとして役立つ。

役に立つ教え 2 つねに市場調査を怠るな

 株の教えで、バイアンドホールド(買ったら売らずにずっと持っておく)という戦略があるがジムはこれを否定する。たしかに株価は本質的には上昇するが、かならずピークという物があり、ピークを過ぎれば下降して安定する。

 何もしないで、信じるというのは楽な生き方であり、怠け者の生き方。きちんと、市場調査を行い、銘柄の調査を行い、最適なときに売れ。そして、次の銘柄に乗り換えろと彼は教える。

 バイアンドホールドにしろ、他の戦略にしろ、買ったら後は何もしないで待ってればいいというのは確かに怠け者の戦略であり、この本を読めば100害あって一理なしというのがよくわかる。

 資産を運用しようと思ったら、ちゃんと資産運用の時間を毎週とって勉強に励まなければ、だれかに持っていかれるということは確か。

役に立つ教え 3 ジムも信用するなw

 さて この本にはジムの失敗談がたくさん乗っている。自分の失敗を上げて、こういう間違いはしてはいけないよという本で、たくさん役に立つ。

 そういう中で興味を引いたのがジム自身が引っ掛けられた話。どうみても下がる株をたくさん売っていたら、どんどん、値が上がるのでどうしたことかと泣いていたら、他の投資家が彼をハメるために株価が上がりますよというウワサを流していた、ハメられていたという話。


 だから、当然、ジム自身が証券会社なんて信じてはいけない。かれらは手数料のために株を売買しているのであって、あなたのためじゃない。あなたは自分のみは自分で守らなくては成らないという。

 だから当然、ジム自身だって同じ理論で信じてはいけないのだ。彼だって虚で設けたといってるように虚の世界の人なのだから。

とまれ良書

 ジムの言っていることが信用できないと仮定したとしても、それは100%ではない。かれの失敗からくる経験談には本書の値段である1900円を超える価値がある。

 その内容をどう消化して、どのように吸収するかは読者次第なのである。

 少なくともタイトルだけで中身の無い日本の本よりは何倍もマシ。さすが、日経から出ているだけはある。株をやろうと思っているなら、ぜひとも本棚に加えてみてはいかがか?


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