2008年0420

θ―11番ホームの妖精 = 最後が良かった

その日から私には毎日メールが来るようになりました。そのほとんどは「おやすみ」とか「ねむい」とか「あつい」とか、一言だけしか書かれていないのですが、ただ誰かと繋がりたいという気持ちが私にはわかって、私も毎晩一言メールを返すのが寝る前の日課になったのです。


最後のこのセリフ。電脳バリバリのハッカー少女が最後に主人公との関係で選ぶのが一言だけのメールというのが、文字通り、繋がりたい気持ちをささやかに、しかし、はっきりと表していて全体的にこの作品の良さを出していると思う。



存在しない東京駅の11番ホームを守る少女のお話

 存在しない東京駅の11番ホーム(これは実話)を元にしたテーマのお話。いわゆるワープゲートの事故で無くなってしまった小さな島の最後の生き残りの少女。

 島の人たちの、最後の東京駅の11番ホームで合おうという慰めの言葉(東京駅の11番ホームは存在しないので2度とあえないという別れの言葉の暗語)を胸に。政府に賠償として東京駅の11番ホームを作らせ、そこを淡々と守っている少女の話。

 誰も訪れないはずの、そのホームをこの作品では二人の人が訪ねます。一人は恋人を人質に取られワープゲートの秘密を国外に持ち出そうとする男。もう一人はスーパーハッカーで11番ホームに届いたデータが入った箱を奪いに来た少女。それぞれの物語が交錯して・・・というストーリー

大きな見所はないけれど 良作

 いわゆる大作と呼ばれる作品のように、際だって印象に残るポイントがあるわけではないですが、男と少女のふれあい。少女と少女のふれあいを通して、やわらかなコミュニケーションという物を教えてくれてとても良い作品だと思いました。

 ライトノベルのご多忙に漏れず、実は主人公の少女がスーパーな能力を持っていて事件を一気に解決したりしますがw それはまぁご愛敬。

 個人的には冒頭で説明した1節が頭に残り、伝えたいっていう気持ち大事だです。わかります。

 そんな本です。わりとオススメです。

 願わくば、続編が出ないことをwww

 いやねぇ、これって、ワンショットで終わるから良作であって、サザエさんされると、ちょっとねぇ。でも、扉の外みたいにワンショットと思っていたら2巻も3巻も面白かったというのもあるから・・・うん、ちょい期待程度にしておくか。


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