2008年0502

ベストセラー自己啓発本『それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条』= すばらしい本である、それでもなおこの本を買ってはいけない

かなり有名らしいこの本ですが、この10箇条はとてもすばらしい。10箇条を読んだその瞬間に買うことを決意しました。

1.人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
   それでもなお、人を愛しなさい。

Amazon.co.jp: それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条: ケント・M. キース,Kent M. Keith,大内 博: 本


 こんな感じのとっても良い10箇条。ぜひとも心に深くとどめてほしい10箇条です。そして、だからこそ、この本は買うべきではない。



逆説の10箇条

逆説の十か条

 1.人は不合理で、わからず屋で、わがままな存在だ。
   それでもなお、人を愛しなさい。

 2.何か良いことをすれば、
   隠された利己的な動機があるはずだと人に責められるだろう。
   それでもなお、良いことをしなさい。

 3.成功すれば、うその友だちと本物の敵を得ることになる。
   それでもなお、成功しなさい。

 4.今日の善行は明日になれば忘れられてしまうだろう。
   それでもなお、良いことをしなさい。

 5.正直で素直なあり方はあなたを無防備にするだろう。
   それでもなお、正直で素直なあなたでいなさい。

 6.最大の考えをもった最も大きな男女は、
   最小の心をもった最も小さな男女によって撃ち落されるかもしれない。

 7.人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていかない。
   それでもなお、弱者のために戦いなさい。

 8.何年もかけて築いたものが一夜にして崩れ去るかもしれない。
   それでもなお、築きあげなさい。

 9.人が本当に助けを必要としていても、
   実際に助けの手を差し伸べると攻撃されるかもしれない。
   それでもなお、人を助けなさい。

10.世界のために最善を尽くしても、
   その見返りにひどい仕打ちを受けるかもしれない。
   それでもなお、世界のために最善を尽くしなさい。



Amazon.co.jp: それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条: ケント・M. キース,Kent M. Keith,大内 博: 本


 すばらしすぎる。マザー・テレサも感動したとか帯があるが、レビログも感動した。

であるからこそ、それを紹介しているこの本を買うべきではない


この10箇条はすばらしい、しかし、この本がすばらしいかどうかは別問題だ。むしろこの本は即物主義、利益主義的に書いている。それはわかりやすいが、この10箇条の本質を失わせる物だ。

たとえば

 7.人は弱者をひいきにはするが、勝者の後にしかついていかない。
   それでもなお、弱者のために戦いなさい。

この説明の所を例に取ると、訴えられた部下を守るために戦おうとした上司が、政治的に偉い人から政治的立場があるからヤメロという暗喩的な非協力を乗り越え無罪を訴えたというもの。

 そこまでなら、いい話なのだが・・・その後、それをみた彼の上司が出世して、その時の彼の誠実さを見て取り立てたみたいなはなしがあり。

 こういう10箇条を守るとイイコトがあるんだ。利益があるんだ。儲かるよみたいな書き方になってしまっている・・・

 この10箇条は金儲けのための10箇条じゃぁ無いんだけどな。利益が無くてもそのように生きるたぐいの物なんだけどなぁ

 他にも、みんなのために戦った=感謝されたみたいな。こう成功の法則になっちゃってるんだよね。いや、成功するためにこの10箇条を実行するのは、本道とは違うんだけどなぁ。べつにこの10箇条に生きてくれるならそれもいいだろうけど、根底に生きる思想をムシされてはちょっとちがわないかとも思う。難しいところだ。

 10箇条そのものは良いんだが、その解説が即物主義的で嫌い。でも即物的でないと実行してもらえない。そうしないと世界が豊かにならない。こまった。

世界は狂っている。それでもなお、正しく生きなさい

 イジメを見て見ぬふりし、辛いことは他人に押しつけ、既得権益を守る今の社会を、この本は、狂っていると最初に定義する。

 そう、この世界は狂っているのだ。平凡な家庭、中流階級という日本の多くの家庭は、自分たちは普通だと思っているが、狂った社会で普通だと言うことは狂っているんだということを自覚した方がよい。

 そして、そんな狂った世界でもなお、正しく生きることで本当の平穏という物にたどり着く。そんな10箇条。

 あまり買わない方がよいとは思うけど、10箇条自体は良かったというエントリ

 買うかどうかはあなたにおまかせします。

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