: 蛇と女神の心臓 創作小説(第1版)

むかしむかし、あるところに。

ちいさなちいさな、勇気のない蛇がいました。

蛇は、龍みたいになりたいなぁと、毎日夢を見ていました。

あるとき、恋の女神様が蛇に言います。
どうしたらお前は、龍と戦うほどの勇気が持てる?

遠い昔龍に聞きました。龍も昔は弱かったけど
女神様が心臓をくれたから、強くなれたって。

だから僕も、女神様が心臓くれたら強くなれるのかも。

蛇は、この時 心臓がなんなのか、まったく知りませんでした。

いくら女神様でも、心臓をなくしては生きていけません。

それでも、女神様は、恋と混沌の女神様で、
この蛇に心臓を上げる以外、心臓を上げる方法が思いつかなかったのです。

だから、心臓を取り出すと蛇の前に置き死んで行きました。

なにか・・・悲しくなって
どうしようもなくなった蛇は、その心臓をペロリと食べ
 
 
 
 
 



まず、自分よりも、少しだけ大きい蛇を食べ、すこし、大きくなりました。

そうやって、少しづつ、少しづつ、大きな蛇を食べ、大きくなり続け

長い長い、気が遠くなる時間をかけて、大きくなり続けた蛇は

ある日、本当に龍を飲み込みました。

蛇は言います。

この世界に、最強の龍はいないか?最強の蛇はいないか?どんな龍でも、どんな蛇でも飲み込んでくれよう。

森の動物達は口々に言います。

最強の龍は最強の蛇はあなた様です。

其れを聞いた蛇は、自らの尾っぽを丸呑みにすると、すこしずつ自分を飲み込み、最期には消えてしまいました。

この蛇の名前をウロボロスといいました。



すべてを飲み込む蛇と 蛇を飲み込んだ乙女の物語。

ほんの小さく何かを間違えたために、バッドエンドになってしまった

これはそんな物語。

そして、一言添えるなら、勇気も、心臓も 人に与えたり 与えてもらったり 奪ったりする ものではない という事ですね。
ヘビは何と戦っていたのでしょうか?


あなたに、正しい勇気の加護がありますように。

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